「フレキシキュリティ」という言葉を知っていますか?

「フレキシキュリティ」という言葉を知っていますか?

デンマークで取り入れられている「フレキシキュリティ」という言葉を知っていますか?「フレキシブル=柔軟」「セキュア=安全」という二つの意味で掛け合わされた言葉です。デンマークでは働く人たちが安心して暮らしながら、ちゃんと国の経済成長も促進するという、みんなが幸せになる、オランダやデンマークなどの北欧で取り入れられているシステムです。今回の記事では、この「フレキシキュリティ」を簡単に紹介します。

働く人と企業の両方にとっての幸せを目指すシステム

このシステムの中では、企業は従業員を解雇できるための条件が緩く、他国に比べて、比較的簡単に従業員を解雇することができます。そう聞くと、「え?簡単にクビになってしまうなんて、ちょっとこわい」「仕事を失う人が増えるんじゃないの?」と、日本人だと思う人もいるかもしれません。しかし、実は、退職後の再就職支援サービスがとても充実していて、長期間に渡って失業手当を受けることができたり、次の就職先探しをみつけるための支援がしっかりしているのです。転職をする人たちの不安感が軽減されていて、安心して次の仕事を探すことができます。
労働市場での人材の流動性が高いので、働く人にとっても、自由に仕事を探して選べますし、いままでの経験を活かしながらも、自分が次にやりたいことを考えて、キャリアを自由につくっていくことができます。雇用が硬直化せず、流動的になるので、社会全体や人材も活性化し、一人ひとりの新たなスキルの獲得など、人材の成長も活性化して、個人も企業も成長していくチャンスにつながります。
新卒で入社した会社に何十年もいる日本の会社と比べると、働く環境が大きく異なり、仕事や会社に対しての考え方・捉え方も違うのです。日本では、転職をマイナスに捉えてしまうケースがまだまだあります。

これからは自分のキャリアを自分で考えてつくる時代

「フレキシキュリティ」のシステムを日本にそのまま取り入れるのは、働く環境の整備や企業側の考え方など、いろいろとハードルもありますし、簡単なことではないかもしれません。ただ、これからは人生100年時代の新しい生き方の模索がはじまっています。個人と企業の関係が見直されている今、幸せの国デンマークのこのシステムにもヒントはありそうです。自分らしいキャリアを自分で考えてつくっていくためには、個人の考え方が変わるだけでなく、社会全体としてのシステムの見直しもセットになるのではないでしょうか。私たちが行っている、デンマークの大人の学校 Kompasでは、自分の未来をとことん考えていきます。これから変わっていく社会に向けて、私たち一人ひとりも準備をしていきたいですね。