自分を実験する学校。それがデンマーク発のフォルケホイスコーレ

  

「デンマークに人生を学ぶ学校っていうのがあるよ。フォルケホイスコーレっていうんだ」。友人の一言から知ったこの学校。17歳半以上を対象に、入学試験なしで誰もが入学できる学校だ。デンマークが発祥の地で国民の1/3が通っているという(現在は減少傾向)。100年時代を迎え、自分ならではの人生について考える必要性を痛感する私にとって、まさに理想に近い存在だった。そこで実際にデンマークに渡り学校に滞在。また運営・管轄する協会を訪問してインタビューを実施してきた。テーマは「フォルケホイスコーレとは何か?」。様々な表現があったが、フォルケホイスコーレとは「自分を実験する場所」とのこと(協会スタッフのコメント)。情報あふれる現代社会において、人が迷うのは当然。そんな社会で重要なことは、自分が何を大切にするのか認識していること。だが一朝一夕には認識できない。ああだこうだと何度も自分を実験する必要があるとのこと。フォルケホイスコーレはそのための学校だ。

ポイントはくつろぎの中で行う「対話」と「体験」

自分を実験するために、フォルケホイスコーレが重要視しているポイントがあるという。それが「対話」と「体験」だ。一朝一夕で見えない、自分が大切にすること。それは、何度も対話と体験することで導かれる。この二つをうまく誘発させるために、フォルケホイスコーレは参加者のくつろぎ(安心・安全な気持ち)作りに非常に力を入れる。具体的には、立地を必ず自然環境豊かな場所で行い、滞在型(短いもので数週間から半年)で行う。また各フォルケホイスコーレでテーマを設け、同じ興味関心を持つ仲間が集まる仕組みを提供している。それ以外にも・・・くつろぎを作るための工夫はここでは語れないほどに随所にちりばめられている。参加する学生は、このくつろぎの空間の中、衣食住を仲間とともにしながら、リラックスした状況で対話し、自身の興味がわく授業を自由に選択。体験を重ねながら、自分への確信を醸成していくのだ。

ブランビオフォルケホイスコーレのテーマは「自分のコンパスを見つける」

今回のツアーの滞在地、ブランビオフォルケホイスコーレの一番の特徴は、校舎の屋上にも記載されている「What do you dream about?」。自分の夢を見つけることをメインテーマに掲げたフォルケホイスコーレだ。そのために設置されたコースが3つ。「アウトドア」「リーダーシップ」「コンパス」。特に注目したのが、3つ目のコンパス。まさに、校舎のメッセージを体現するこのプログラムでは、様々な角度から自身の中にあるコンパスを明確にしていくことが目的だ。プログラムは、世界で最も刺激的なビジネススクールにも選ばれた「KAOS PILOT」のプログラム監修を手掛けたPeter Matzen氏が担当。行動心理の側面から、アカデミックにコンパスを明確化する授業を展開する。去年までは、デンマーク語のみでの開催であったものの、去年より特別に英語版の講座を設置。日本人の特に社会人に向けて1週間の凝縮プログラムを作ることに成功した。

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